筋電位を用いた人間動作推定法


研究概要
マン・マシン・インターフェース(MMI)の入力信号として,比較的容易かつ非侵襲で取得可 能な生体信号として,表面筋電位がある。表面筋電位をもちいた義肢は,よく知られた筋電位を用 いたMMIである。また,近年では,外装骨格型のパワードスーツや,遠隔操作の際に直感的に人 間の動作を取得・送信するためにも利用されている。
筋電位は,その機序から,人間の動作に先駆けて発生する特性をもつため,筋電位から人間の動 作までのモデルを予め得ていれば,事前に人間の動作を推定することができる。また,この特性を 用いれば,遠隔操作に代表される,あらゆる遅延を補償可能なMMIを構築可能である。
近年の研究では,一つの筋肉に多数のセンサを用い確率共振処理を行うことにより,ノイズを除 去する低域通過フィルタ(LPF)なしに筋電位を取得する方法を用いて,LPFによる位相遅れ の無い・より長い時間の遅延が補償できる方法の開発に取り組んでいる。
アピールポイント(技術・特許・ノウハウ等)
●多数センサによる筋電位計測
●マイコン利用による簡易計測システムの構築
●コンピュータによるデータ処理・信号処理・統計的検定
●制御システム設計
応用可能な分野
●福祉機器の開発
●制御機器
●制御システムの開発