社会参加に関する社会学的研究


研究概要
1. 現代日本における社会階層と社会参加に関する実証的研究
「1995年社会階層と社会移動(SSM)全国調査」をはじめとする大規模調査データを用いて,社会的活動(NPO/ボランティア,地域活動等)に関する計量分析を行い,社会階層や社会的ネットワーク,ICT活用等が活動参加に与える影響等について研究している。
2002年からは,大分市役所と連携し,福祉や防災に関する市民意識調査を継続的に行っており,地方都市における社会参加の現状を実証的に分析することにより,人々にとって望ましい地域社会や市民社会のあり方を検討している。
2. 被災者・災害ボランティアに関する実証的研究
東日本大震災等の被災地調査データの分析により,被災者・災害ボランティア支援を中心として災害復興や防災・減災に関わる研究を行っている。
2012・3年には,大分県豪雨災害(2012 年7 月)における被災地調査を実施した(大分県ボランティア・市民活動センターとの連携)。2014・5年には,福島市や仙台市等の東日本大震災の被災地調査(立教大学学術推進特別重点資金東日本大震災・復興支援関連研究,科研費基盤研究(C)平成26-28年度「震災後の生活と将来認識―ネットワークと社会階層に関する実証分析」に研究分担者として参加した。2019年からは,立教大学学術推進特別重点資金による社会調査プロジェクトに参加しており,引き続き東日本大震災の被災地調査に関わっている。また,個人研究として,2016年に熊本・大分地震の被災地である大分県湯布院町を事例として災害復興に関する調査研究を行った。
アピールポイント(技術・特許・ノウハウ等)
・アンケートの設計やデータ分析等(専門社会調査士)
(受託事業)大分市地域福祉計画・地域福祉活動計画に係る市民意識調査の設計・分析・
報告書作成等(2003・2008・2013・2017-8年度)
・大分県異業種団体協議会 顧問
・大分県地方自治研究センター 理事
・研究室サイト(http://www.ees.ec.oita-u.ac.jp/toyosima/)
応用可能な分野
福祉のまちづくり,災害支援・復興,減災・防災,市民活動支援等