心理療法の理論と実践


研究概要
① 心理療法に関する実践的研究
思春期〜成人を対象とした個人心理療法やカウンセリングについて、自ら実践しながら、その 本質について考究する。特に、サリヴァンらの対人関係精神分析を軸として、心理療法家とクラ イエントが相互にかかわり合う中で意味のある経験を創造していくことに注目する。
② 遊戯療法に関する実践的研究
子どもを対象とした遊戯療法 playtherapy(遊びによる心理療法)の本質について、実践的に 検討する。また、遊戯療法を梃子として、心理療法全般の機序などについて考察する。
③ 『自分』『私』という経験に関する臨床心理学的研究
「この私」「ほかならぬ自分」という心理的な経験について、その本質や成立・発達過程につ いて臨床心理学的に論考する。具体的には、「私」「自分」とは一本化・統一されたものではなく 多重的なものであるという視点、「私」「自分」とは「他者」がいかにあるかということと切り離 せないという視点から、心理療法過程を分析することである。
④ 心理専門職の養成と成長に関する研究
臨床心理士や公認心理師といった心理支援の専門家が専門性を身につけて行く過程について 検討する。特に矛盾や葛藤、傷つき、自らのあり方に関する問い等をいかに消化し、意味付けて 行くかということに焦点をあてて検討する。
アピールポイント(技術・特許・ノウハウ等)
臨床心理士として、医療(精神科等における心理療法・心理検査)、教育(スクールカウンセリン グの実践、適応指導教室等における心理支援)といった領域で実践を行ってきた。
また、臨床心理士の養成や教育、心理的な問題に関わる人(教師等)へのコンサルテーションや研 修、一般向けの研修講師等を行ってきた。
応用可能な分野
医療(精神科・小児科等)、教育(学校教育・スクールカウンセリング等)、福祉(児童福祉等)、 産業、司法等の領域における心理的な問題の理解と支援について、実践・指導・研修・研究を行う事 ができる。