Antigenase(スーパー抗体酵素)の基礎および応用展開


研究概要
私たちの身体の中には、侵入してきた異物(抗原)を
直接的に攻撃(処理)する細胞やタンパク質が用意され
ています。「抗体」はこれらの攻撃部隊が的確に抗原を
攻撃する様に、抗原に結合して目印となる役割を果たす
タンパク質です。従って自己・非自己を厳密に区別する
と同時に、個々の抗原分子も見分けることが出来ます。
この様に、抗体は生体防御の中で分子認識に特化したタ
ンパク質ですが、ある種の抗体は、パーツに分けること
で結合した抗原に対する分解能を発揮することを見出
しました。これをAntigenase(抗原分解酵素, スーパー
抗体酵素)と呼んでいます。
1. Antigenase の基礎的研究
どの様な抗体がAntigenase として機能する能力を
持つのかを明らかにし、オーダーメードでAntigenase
を作製する手法を確立してきました。現在は、機能の詳細な解析や、高活性化のための改変などを進
めています。
2. Antigenase の応用研究
実用化を目指した各種抗原に対するAntigenase の作製を進めています。
アピールポイント(技術・特許・ノウハウ等)
基礎的な研究を丁寧に積み重ねたことで、Antigenase の由来が明らかになり、酵素や抗体とは異
なる分子としての特徴が明確になってきました。特徴を生かした実用化を目指します。
【特許】
抗原ペプチドおよびその利用, 特許番号5187833
抗ウイルス剤, 特許番号 5199516
抗体酵素酸性方法,特許番号4829609
ヒト型抗体酵素およびその生産方法,特許番号4829609
ヘリコバクター・ピロリ菌のウレアーゼに対する抗体酵素, 特許番号4758148
活性化抗体酵素および活性化抗体酵素の製造方法, 特許番号4316194 など
応用可能な分野
医薬品、化粧品、衛生用品など