天然染料による染色の研究と被服教材・衣生活教材の開発

研究概要
1. 天然染料による各種繊維に対する染色性の研究
天然染料による繊維製品への染色実験をして,各種繊維に対する染色性を調べている.大分で採れる染料として,貝紫(アカニシ等),紫根,サフラン,ウメノキゴケ,葛,櫨,茜などの植物での染色実験をしている.
ラック,コチニール などの虫由来染料の染色性も調べている.
2. 国際衣生活調査
ブータン王国・雲南省少数民族・ミャンマー・グアテマラの民族衣装や染織,洗濯方法等の衣生活に関わる事項の調査,情報・資料の収集をしている.染織の文化的側面,科学的側面,双方から情報収集をしている.
3. 被服教育・衣生活教育・消費者教育に関する教材開発
被服教育の教材を開発している.染織や刺繍の実物や絵本を題材とし,布を使った製作実習を含む各種教材,授業実践・教育実践を提案している.天然染料による絞り染め等の染色実習プログラムも開発している.
2020年には消費者教育の教材ページに衣生活の授業実践事例を掲載した.同年,マスクに関するテーマをはじめ,被服学に関連するテーマで動画教材を制作し,Webサイトを新設して公開した.
【ネット上教材】カテイカCEプロジェクト https://togolabo.jp/kateikace/index.html
とごラボの動画教材 https://togolabo.jp/material/video/
【テキスト執筆】
○作る手が子どもたちを輝かす② アクティブラーニングが育てるこれからの家庭科,
お茶の水女子大学附属学校家庭科研究会著,地域教材社,2017,(担当:第2章3 糸について知ろう)
○第2版 小学校家庭科の授業をつくる-理論・実践と基礎知識-,学術図書出版社,2020,
(担当:衣服の手入れ,布の種類・性質,物を生かす工夫,手縫い・ボタンつけ,ミシン縫い,製作実習紹介2,ワーク9)
○衣生活論 持続可能な消費と生産,アイ・ケイコーポレーション,2019(担当:7章 染色と染め文化)
アピールポイント(技術・特許・ノウハウ等)
○天然染料の染色(貝紫,紫根,サフラン,ウメノキゴケ,葛,櫨,茜,ラック,コチニール 等)
○シンポジウム・フォーラム・講演会・染色や刺繍のワークショップ開催(オンライン含む)
○衣生活・被服,染色に関する教材開発(学習動画教材,テキスト)
応用可能な分野
家庭科教育,消費者教育,STEAM教育,探究学習,総合的な学習の時間として教材提供実績あり