電磁応用機器の高性能化磁性材料の開発と応用
研究概要
【テーマ 1】高精度電磁界解析手法の開発と高性能電磁応用機器の開発
有限要素法,境界要素法およびモーメント法等を用いた電磁 界問題に対する高精度解析手法を開発して,電磁応用機器の 高性能化の研究を行っている。また,応力や温度に依存する 磁性材料の非線形磁気特性を考慮して,電磁界シミュレーシ ョンの高度化の研究を行っている。右図(上)は磁束収束配 列を適用したモータの磁束分布である。
【テーマ 2】磁性材料の磁気特性制御技術の開発
応力下や磁場中熱処理によるアモルファス磁性材料や電磁鋼
板の磁気特性評価を通して、材料特性の制御方法を確立し材
料のもつポテンシャルを最大限に有効利用するための研究を
行っている。磁気測定では単板磁気試験器やサーモグラフィ
ーカメラを用いた鉄損分布測定装置などを駆使している。
【テーマ 3】電気電子機能材料の開発と応用
キュリー温度などの磁性材料の物性値変化を利用したインテ リジェント素子の開発を行っている。また、高飽和磁束密度 で低鉄損なアモルファス磁性材料ならびに、耐温度特性に優 れたネオジム系ボンド磁石材料の開発に向けた研究を行って いる。右図(下)は単ロール法でアモルファスを作製してい る過程を示す。
アピールポイント(技術・特許・ノウハウ等)
特許第 4474547: 永久磁石可動電機(出願番号:特願 2005-030613)
特許第 4482708: 永久磁石回転電機(出願番号:特願 2005-358940)
出願番号:特願 2015-112167,アキシャル型磁気歯車機構及びアキシャル型磁気ギヤード発電機
・平成 20 年~平成 24 年:JST 大分県地域結集型研究開発プログラム「次世代電磁力応用機器開発技術 の構築」テーマリーダー
・平成 25 年~平成 28 年:大分大学・共同研究講座「次世代電磁力応用技術開発講座」代表者
・平成 29 年~平成 32 年:戦略的基盤技術高度化支援事業「モータ積層コアの損失計測技術の高度 化とシステム開発」,など
応用可能な分野
・ソフトならびにハード磁性材料の開発・評価
・新しい電気機器の開発設計や最適構造化
・電磁応用機器の製造・加工技術の開発
・モータコアや永久磁石材料の評価