慢性閉塞性肺疾患(COPD)の早期発見、ならびに呼吸障害、摂食嚥下障害に対するリハビリテーションの効果の検証


研究概要
1.慢性閉塞性肺疾患(COPD)に関する疫学調査
たばこ煙などを長期間にわたって吸入することによって発症する COPD の患者を早期に発見し、 継続的な治療を行うシステム作りに携わってきました。 現在は地域住民を対象とした「肺年齢」測定を実施しています。
2.呼吸ケア・呼吸リハビリテーションに関する研究
これまで急性呼吸障害から慢性呼吸不全までの呼吸リハビリテーションに幅広く携わり、人工 呼吸器からの早期離脱のための介入とその効果判定、安全に離床を行うための方法の検討、 呼吸困難の強い患者に対する呼吸リハビリテーションの提供と効果の検証等を行ってきました
3.摂食嚥下リハビリテーションに関する研究
健康な人にとって「食べる」ことは難しくありませんが、摂食嚥下機能が低下した方にとっては 重大な問題です。摂食嚥下に関する直接的な介入だけでなく、身体機能の低下した方の体力作 りや誤嚥性肺炎予防など「安全に食べる」ための研究を行ってきました。
アピールポイント(技術・特許・ノウハウ等)
1. 「肺年齢」測定により、住民の COPD への関心を高め、COPD の早期発見につなげることができる。 さらに、呼吸リハビリテーションの実施によって COPD の重症化を予防できる可能性がある。
2. 急性期から慢性期にわたる幅広い呼吸機能障害患者に対して、呼吸ケア・呼吸リハビリテーショ ンに関する支援が行える。
3. 摂食嚥下障害患者だけでなく、高齢者に対して「食べる」ことに加え、「肺炎予防」や「口腔ケ ア」など多角的な支援ができる。
応用可能な分野
1. 「肺年齢」測定による禁煙の啓蒙、COPD の早期発見、早期介入への支援。
2. 呼吸機能障害を呈する患者に対するリハビリテーション機器の開発。
3. 高齢者の摂食嚥下機能、栄養状況評価実施による虚弱高齢者の抽出。虚弱高齢者に対する運動、 食事指導を含めた多角的アプローチの実施とその効果判定。