福祉心理と子育て支援
研究概要
1.「母親自身に自閉症スペクトラムなどの発達障害がある家庭への支援」に関する研究
近年,虐待事例の中でも母親自身に発達障害の中でも自閉症スペクトラム障害がある場合,難治例が散見されることが報告されています。母親だけでなく家族をどのように支援することができるのか,家族全体を支援するために,ビデオを用いたプログラム開発を行っています。
2.子ども引き渡しの強制執行に係る問題点および心理支援の研究
家庭内紛争を子どもの福祉の視点から考えています。特に裁判所の執行官が行う「引き渡しの強制執行」はどうあるべきなのか,心理職など心の専門家が同行する意義について検討しています。民事執行法の改正を受けて,心理職としても支援の在り方検討する必要があると考えています。
3.児童福祉の現場における心理支援の研究
最近上梓した論文の内容は,児童福祉現場において,心理支援の一つの方法である「プレイセラピー」を通して被虐待児を支援した事例の研究です。具体的には,被虐待下にある子どもたちが,セラピーの中で繰り返し没頭する「かくれんぼ」を精神発達の視点から検討し,プレイセラピーが回復に果たした役割について検討しました。
アピールポイント(技術・特許・ノウハウ等)
近年児童虐待や DV などが大きな社会問題となっていますが,私は家族がそれぞれの「しあわせ」 に近づくようにという願いをもって心理支援に関する研究をしています。
具体的には,臨床心理士・公認心理師という心理職の立場で地域の福祉の現場に入り,多職種と 連携しながら,困りを抱えている子どもや親の支援を行い,調査研究を行っています。
また,学校現場や保育の現場にも心理職の立場で介入し,コンサルテーションや一般向けの講演 等の地域貢献なども行っています。
応用可能な分野
・福祉分野(子育て支援)
・教育分野
・看護・産業分野(カウンセリング研修等)
※上記における実践,指導,調査研究を行うことができます。